発注の前に知っておきたい「完全入稿データ」とは?
のぼりのオーダーの手順を説明する前に、オーダーには大きく分けて2つの方法があることを説明しておきましょう。
1つは「完全入稿データ」といって、発注者自身がパソコンでデザインを行なって、パワーポイントなどで作成し、そのデザインデータを発注先ののぼり制作・印刷会社に送る方法です。
この方法はほぼすべてののぼり制作会社で受け付けていますが、完全入稿データしか受け付けていない制作会社もあります。低価格や激安価格を売りにしている会社に多くみられます。
激安の制作会社の場合、データを受領したあとは、自社や外注先のデザイナーに手配され、ほぼ流れ作業でデータを整え、のぼりの印刷工程に入ります。発注者の修正・変更には応じてもらえないケースが多くあります。、
「納期までは早いが、修正には応じてもらえなかった」、「自分で作ったデザインがそのまま印刷されていてビックリ。恥ずかしくて店頭には立てられなかった」などの声を聞くことがあります。
同じデザインデータの送信でも、“完全とか入稿”というのは、「そのまま印刷にまわすこと」を意味します。オーダーの際には、その点に気をつけてください。
パソコン上でのデザイン制作に手慣れていて、“完全入稿データ”を使ったことがない方にはおすすめできません。次に紹介する方法が使える制作・印刷会社に発注しましょう。
オーダーの仕方やプロセスはどんな感じなのか
ますのぼり制作会社のオーダーフォームを使って見積もりを依頼します。その後、制作会社からの見積もり内容に納得できたらオーダーの作業に入ります。
完全入稿データを含み、その他の方法でも受け付けてくれる会社には、以下のようなオーダーの仕方があります。
オーダーの仕方は大きく分けて4種類
●手描きスケッチやメモのファックス送信/のぼりの手描きのスケッチなどをファックスで送って、先方のデザイナーに見てもらう。
●要望をメールで送る/メール文書にして希望を文章にし、そこからどんなのぼりにしたいかを汲み取ってもらう。
●パソコンソフトを使って作成・送信/Word、Excel、PowerPoint、またPDF、JPG、Psなどパソコン上で作ったデータを送信し、それを元にブラッシュアップしてもらう。
●完全入稿データとして送信/イラストレーターなど、発注先の会社が指定するパソコンソフトを用いてデザインデータを作成し、送信して印刷してもらう。
のぼりを発注した後は、のぼりの制作・印刷会社から、数日して複数のデザイン案が送られてきます。そのデザイン案を受け取って検討し、必要であれば修正・調整をしてもらい印刷に入ることを了解します。
すべての会社に当てはまる流れではありませんが、品質とサービス・対応力の良さを売りにしているのぼり専門店などは、専属のデザイナーを選任したうえで、上記のような幅広い方法で受け付けています。