オーダーメイドのオリジナルのぼり旗が大人気!

JPEGの画像を渡したらコレでは無理だと言われた

オリジナルののぼりを作りたいからといって、自宅のパソコン上で使っているJPEG画像やGIF画像をのぼり専門店に渡しても、そのままでは印刷できません。詳しいことはのぼり専門店のサイトにいくらでも出ていますので、その解説を読んでいただければわかると思います。

早い話が、私たちが使っている画像は、多くがドットの集合体でできているため、これをそのまま拡大・縮小してのぼりに使うことはできないのです。専門店ではこの画像データを一旦数値化し直しなおします。

現場で使っている「ベクターデータ」というものに置き換えるのです。ドットは拡大すると点が粗くなってそのまま画像に再現されてしまいますが、数値化したデータなら、どれだけ拡大しても画質に影響はありません。

またベクターに転換するのにも限界があります。元のJPEG画像が小さすぎると、印刷そのものに耐えられる限界を超え、数値に置き換える変換作業もできなくなるので画像自体が使えないと判断されます。

のぼり店に送ったデータが、トレースの限界を超える小さな画像だったのではないでしょうか。仮に置き換えが可能だったとしても、手間暇のかかるトレース作業代がプラスされてしまうので得策ではありません。他のもっと大きな画像を選択し直せるなら、そのほうがいいのではと考えます。

画像も色も書体も、そのままのものを指定できない

画像についての認識の違いに次いで多いのは、色についてです。色も画像の扱いと同じように、パソコンでの色とのぼり旗専門の印刷所では異なります(パソコンは3原色、印刷所では4色のフルカラー)。

したがってパソコン上、あるいはプリントアウトしたものの色を、そのまま指定色とすることはできません。近似した色に置き換えてのぼり全体を作るしかありません。大事なことは、個々に相違があるということを知っておくこと。

もしもオリジナルのぼりの達人になって、思いどおりのデザインを完成させようと思うなら、印刷のことを勉強することです。イベントなどで使うのぼりは、人の目に触れ役に立つものですから勉強のし甲斐があります。

印刷や入稿で知っておくと便利なこと

●画像のこと

JPEG画像やGIF画像はドット(点)の集合体であり、そもそも印刷には不適合。小さな画像は拡大すると粗くなるのでのぼりの画像には使えない。

●色のこと・書体のこと

パソコンで作った色やパソコンに入っている書体は、指定色・指定書体にはならない。色は近似値、書体は現場にある似た書体に置き換わる。

●生地のこと・インクのこと

生地の質や厚みによってインクののり具合が違ってくる。とくにインクの質が悪いと劣化のスピードが速い。

●データ入稿のこと

極論すると、色や書体さえ指定しておけばOK。印刷所が指定する形式で完全入稿データが作れなければ、パソコンで作ってもメモ書きでも同じということになる。