のぼりは3カ月で使い捨てというのが定説?
のぼり専門店共通の認識として、「だいたいのぼりの耐用期間は3カ月」というのが定説になっています。その理由として、外で長い時間外気(太陽光・紫外線、雨・風)にさらされているとそうなる。
あるいは、もっと耐久性のあるのぼりを作るのは可能だが、コスト高になってお客さんがついてきてくれないという読みがあるようです。のぼりに使われている生地の大半はテトロンポンジという生地で、シェアは全体の90%。
他にももっと良い生地や高級感のあるのぼりはありますが、テトロンポンジは費用が安く品質もソコソコ良いというので、多くの店やイベントで使われています。のぼりはもともと商業用なので、コストを追求されるのは当たり前。
商業という視点から見れば、ワンシーズン3カ月ごとに作り替えて、集客効果を上げなければならないので、「どうせのぼりはワンシーズンの使い捨てだから、テトロンポンジが手頃ならそれでいいや」といった感じも。
高くても良い、普通じゃない高付加価値ののぼり
ところが最近では、ガチガチの商業のぼりではなく、趣味や価値観を共有して客と楽しむような、嗜好性の高いお店の経営者が増えてきました。いわゆる若い起業家たちの台頭が目立ち、「普通じゃなくて高額でもいいから」というのぼりをオーダーするようになってきたと。
起業家たちは、「3カ月なんかで使い捨てにするような、付加価値のないのぼりの使い方はしない」というのがマインド。のぼり業界としても、見過ごせないトレンドではあるので、ここは1つ、新規の生地に邁進してもらいたいものです。
ところで将来的な話ではなく、現状ではどうなの?というと、おすすめしたい丈夫な生地が「テトロンツイル」というもので、これをのぼり旗に使った製品が、最近では話題になっています。
高付加価値で人気のテトロンツイルの特徴
●裏写りしない生地の厚さ
需要の多いのぼり生地のテトロンポンジは、生地自体が薄くて、生地の裏側から背景の景色や建物が透けてみえてしまうほどで、高級感のなさは否めない。
●染め技法による長寿命
一般的なのぼりの制作は「インクジェットによる印刷方式」だが、テトロンツイルののぼりは、「昇華転写捺染」という染めの技法で作られているので色の持ちが違う。
●発色性が良くてクッキリ
発色性がすごく良くて鮮やか。色褪せしにくいので半年~1年程度は普通に使っていても大丈夫。
●生地の厚さは2倍以上で丈夫
テトロンポンジと比べて糸の太さが2倍以上あるので、生地の持ちもケタ違いに長い。生地に触れた感触も生地の自然な肌触りが伝わってくる感じ。
●安っぽいのぼりと一線を画した高級感
光沢があって高級感もあるので、セールやフェアを頻繁に行なうスーパーマーケットやコンビリののぼりと一線を画した付加価値が保てる。
テトロンツイルは日本の国旗にも選定されているほど上質で丈夫な生地、しかも生地が厚い、糸が2倍といっても、風になびく旗の特性を損なうことはありません。日本国の国旗がそうであるように、良くなびいて目立ってくれます。