自分の技量を知っていて、相応なのぼり店を捜せる人
のぼりをオーダーするのに得も損もないのですが、強いて言えば「のぼり店の特徴をつかんで、できるだけ安く上がる店を利用すること」という1点でしょうか。のぼり店をしょっちゅう利用している人や会社は、ショップが指定するデータファイルを使ってデザインできるので、激安店を使っています。
特典とか割引とかがない代わりに、こちら側(利用者)がのぼり旗のすべてのデータを整えて、安く大量に印刷してもらうやり方です。それができる人はいくつもの拡張子ファイルでデータを作れるので、どんなに安いところ=セルフサービス的な作業でも大丈夫です。シンプルに得をする人といえるでしょう。
それ以外の人は、たとえば画像処理とか地図のトレース代などがすべてインクルードされているショップを見つけて、そのショップの価格表に書かれている内容と違わない取引をしてくれる店を見つけることです。
得か損かを考えるとき、それが価格で得をすればいいという尺度だけなら単純明快ですが、のぼりの制作は、それほど単純に割り切れるものではありません。価格で得をしたと思っても、肝心ののぼりのデザインがイマイチだったり、仕上りが思ったようになっていなかったりしたら元も子もありません。
のぼり店のサービスと付加価値を正しく評価できる人
つまり得をするとはのぼりの仕上りや納品までのすべてを総合的に考えて、「あんなに丁寧に対応してくれて、こんなに素晴らしい出来なら、高いと思った料金もゼンゼン高くはない」と思えた人が、ほんとうの意味で得をする人です。
損をする人とはその逆で、「安くなればと思ったから不慣れなデータ作成もやったのに、納品されたのぼりは散々な出来だった。こんなことなら、少々高くついても丸投げできる店にオーダーしておけば良かった」と後悔する人のことです。
●価格が安くて納期が早い。そのことだけで満足できる人は、のぼりのオーダーの上級者。すべてを自分でできるので失敗なく得だけをゲットできる。
●技量も取引経験も浅いのに、激安価格がけに魅入られてしまう人は、同じ損でも傷口を深くしてしまう人。割高でも等身大のサービスを受けるべきです。
●自分の技量や経験値が足りないと自覚していて、割高でもフルサポートのオーダーサービスを利用する人は、総合的に見て結果で得をしている人です。
自分の技量が未熟なのに、あるいはのぼり店をそれほど使い慣れてもいないのに、最初から価格的な得ばかりを追いかけていると、あまりいい結果は得られません。最初は誰でも不慣れなもの。趣味で没頭したり好きで苦労をしたかったりする人を除いて、まずはソコソコのところの得で満足すべきです。